電動歯ブラシとポスカF、ブレオの院内セミナー②
次は、ポスカFについて。
当院では以前より、キシリトール100%ガムとポスカFを患者様にオススメしています。
キシリトールは、むし歯菌の数を減らすことができるもの。
ではポスカFはなぜいいのでしょうか。
歯は知らないうちに溶けています。
原因は、むし歯菌の作る酸と酸性度の高い食品、飲料の頻繁な摂取。(酸しょく症)
食事をするとお口の中が酸性に傾き、歯からカルシウムやリンなどが溶け出します。
唾液に修理の力(再石灰化)があるのですが、修理が間に合わないとむし歯になってしまいます。
しかし、ポスカFを噛むと、酸性の口の中をすぐに中性に戻してくれるのです。
外出時のお昼など、すぐに歯磨きができないような時は、ポスカFを歯磨きがわりに噛んでいただくだけで、とても大きな効果がありますよ。
ガムを噛むと唾液がたくさん出ますので、お口の中の汚れを洗い流してくれますし、口の中が中性に戻るので、歯が溶かされません。
また、ポスカFの中には水溶性のカルシウムが含まれています。
このカルシウムが歯に取り込まれるので、世界で初めて、初期むし歯を再結晶化する(初期むし歯を治す)ことが実証されたそうです。
しかも、歯科専売品のポスカFの「F」というのはフッ素のFです。
フッ素も含まれているので、よりむし歯予防効果が高いのです。
(市販のポスカにはフッ素が入っていません)
効果的な食べ方は、1回に2粒、左側、右側に1粒ずつ入れて20分噛み続ける。
1日3回が目安です。
特に脱灰の多い10代の方、忙しくてなかなか歯磨きができない方、検診のたびにむし歯を指摘される方にはとてもオススメです。
うちのスタッフも、みんな車の中に常備して、運転中、時間があればガムを噛んでいるようですよ。
仕事のお昼休みはもちろんみんな歯磨きをしていますが、研修会に行ったときなど歯磨きができない時は、誰かが必ずポスカFをカバンに入れていて、みんなに配給してくれます(笑)
もちろん私の車の中にも常備してありますよ。
脱灰の多い方がポスカを噛んで、フッ素を上手に使うととても綺麗に治ります。
どうせ噛むなら、歯にいいガムを噛んでみてくださいね。