滅菌・感染予防のとりくみ
当院では滅菌技士を中心に感染防止マニュアルを作成し、「感染防止」を重点課題として取り組んでおります。
また、2017年には、第二種歯科感染管理者の資格を3名取得しました。
口腔外バキュームもユニットごとに設置し、安全な治療を受けていただけるよう環境を整えておりますので、ご安心ください。
そのための取り組み、設備について一部ご紹介します。
<さくら歯科クリニックスタッフの感染防止の心得>
・感染防止対策について学び、標準予防策を基本として、自己及び他者の感染防止に努めること
・自分を含めたすべての人が感染源となりうること、非感染者になりうることを認識すること
・一人の不注意や怠慢は全員の努力を無にすることを肝に銘じること
<当院の滅菌・感染予防のための取り組みと設備>
◎ディスポーザブル(使い捨て)にできるものは可能な限り、ディスポーザブルにしています。
◎紙コップ、エプロン、ヘッドレストカバー、グローブ、タオル、ハンドピース類(歯を削る道具)、バー(歯を削るバー)、その他診療に必要な器具等はすべて患者様ごとに交換します。
◎使用した器具はまず全てミーレジェットウォッシャー で高圧洗浄、熱水消毒を行います。
◎その後、高温に耐えられる器具は全て、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)を行います。
◎高温に耐えられない物品に関しては、化学的滅菌を行っております。
◎患者様退室後は、椅子やテーブル、うがいをするところ(スピットン)、ライト等全てを消毒薬できれいに拭きあげ、次の患者様をいつでも清潔な状態でお迎えいたします。そのため、テーブルの上には普段からものを置かないように注意しております。
ミーレ ジェットウォッシャー
ミーレ ジェットウォッシャー は、高圧洗浄だけでなく、熱水消毒までしてくれる優れものです。
消毒水準分類における「芽胞を除く微生物を殺滅する」とい う高水準消毒(high-level disinfection)に相当し、B 型肝炎ウイルスなど耐熱性病原体も不活性化してくれます。
これを使って高圧洗浄・熱水消毒をしております。
超音波洗浄機
器具を消毒薬の中に入れ、超音波にかけることで洗浄・消毒効果が高まります。滅菌前の予備洗浄に使用しております。
歯科用ハンドピースメンテナンス装置
ハンドピースをワンタッチでセットするだけで、自動的に注油・洗浄できるため、手作業によるバラツキがなく、安心です。
まず、ミーレジェットウォッシャーで内部まで洗浄した後、このハンドピースメンテナンス装置で注油・洗浄します。その後高圧蒸気滅菌をしております。
こういった歯を削ったりする道具 |
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4台のオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)
4台がフル稼働して、すべてのハンドピース(歯を削る道具)やバー、歯科用器具を滅菌しております。
※2019年1月に2台追加し、4台体制としました。
ハンドピースの工夫
当院ではモリタ社のハンドピースを使用しております。
感染予防や安全性を高めた工夫がなされています。
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滅菌パックによる保管・管理
滅菌パックを使用して、滅菌を行い、衛生的な保存・管理をしております。
口腔外バキュームの設置
治療中に口腔外へ漏れる有害な浮遊粉塵を患者様のお口の外で吸引し、患者様の健康を守ると同時に、診療室内をクリーンに保つことを目的とした機器です。歯を削る時には、歯の粉や金属片、唾液、血液など、目に見えないほど細かな粉塵が空気中にたくさん飛び散ります。口腔外バキュームは、お口の中のバキュームで取り逃した、さまざまな細菌汚染物質をすばやく確実に捕集します。現在の高度化した歯科診療では、エアタービンによる歯牙切削やレーザーメス使用時に一般的な歯垢菌の他肝炎ウィルスやヘルペスウィルスが1ミクロン以下の粉塵・粉滴に付着し診療室内を汚染します。
口腔内バキュームは診療時に発生する比較的大きな粉塵・粉滴の70~80%を除去しますが、残る20~30%の切削片はすべて2ミクロン以下の粉塵・粉滴となって診療室内を汚染します。
口腔外バキュームを使用すると、その99%以上を取り除けます。
*東京技研 口腔外バキューム HPより